Mint

さらさらと消えていくものを、端から綴る。

MANA-HOLIC 〜Asaka Manato Concert 2nd〜

あっという間に、2019年も後半戦。

 

2010年以降、ずっと、10代後半のときにすごく好きだったものや人の延長線上で生きているなぁと思っていたのに、 2020年を目前にして、思いがけず新しく好きなものや人ができまして。

久しぶりにまとまった感想が書ける場所がほしいな、という欲求が湧いてきたので、時代に逆行している気もしますが、ブログを始めます。

 

というわけで。

まずは、2019年上半期のラストにすべてを持っていってくれたコンサートの備忘録から。

 

MANA-HOLIC 〜Asaka Manato Concert 2nd〜

■公演日程:全4日間/6公演

 6/20(木)19:00

 6/21(金)13:30/19:00

 6/22(土)12:30/17:00[FC貸切]

 6/23(日)12:30

■会場:ヒューリックホール東京

■上映時間:100分(休憩なし)

■演出・構成:小林香

■シンガー:石井一彰(22、23日)/吉竹大地(20、21日)/塚本直

■ダンサー:橋田康/中塚皓平/齊藤恕茉/原田真絢

 

全部で4日間、6公演。結果的に、4/6公演行きました。(むしろ土曜日にもともと予定が入ってなかったら、全通する勢いだった……)

2019年、思いがけず堕ちた朝夏まなと沼。きっかけは昨年のことなのですが、それはまたおいおい書くとして。

ちなみに、今から思うと残念でしかたないものの、宝塚時代の舞台はほぼ拝見したことがありません。映像で1・2回観たことがあるかも? くらい……。お名前と超絶スタイルと、メイクが必要ないくらい目が大きいことをぼんやり知っていた程度。

さらにちなみに、気になり始めてから最初に観た宝塚時代の円盤は、こちら。

いやー、これはもう。これはもう、最高でした。

踊っているまぁ様が最高だし、気心の知れたメンバーと絡んでるまぁ様が最高だし、脚が長いし。脚が長いし。脚が長いし。

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女優さんになってからは、『マイ・フェア・レディ』1回、『オン・ユア・フィート!』2回、『笑う男』1回と、一応全部観てはいるのですが、まあ嗜む程度……という状態で参加してきました『MANA-HOLIC』の宴。

はい!

見事、1公演目を観た瞬間に中毒状態になりました。笑

いやー、楽しかった。ブリドリを観て、いつか「踊るまぁ様」をたっぷり観てみたいと思っていた夢が、こんなに早く叶うとは思いませんでした。最高だな。

ここからはがっつりセトリに触れている&びっくりするほど長いので、たたみます。

だいぶ記憶があやふやになってきてるところもあるため、なんとなーくの雰囲気だけ、自分のために残しておければというメモです。

  

 

Overture

テーマソングのインストにのせて、パンフレットのお写真が流れるオーバーチュア。これはまぁ様のInstagramでも公開されてましたね。けっこう長め。このお写真がじっくり見られるならパンフレット買おう♡ってなりますね。

舞台上は、黒とビビッドピンク(フューシャピンク?)の2トーンで彩られていて、左右にはたっぷりと垂れ下がるフィルムのような装飾が。ヒューリックホール東京はもともと映画館だったということで、それをイメージした舞台セットだったようです。(@まぁ様MC)

まだこの時点では、爆音で流れるこの曲がとんでも沼ソングだとは知る由もなく。ただただテンションが上がったところで、バンドメンバーが出てらして、舞台が暗転して……いざ開幕!

 

1.Conga

初っ端からOYFのいちばんぶち上がる曲が。

髪をひとつ結びにして、黒とショッキングピンク(まぁ様はマナピンクと言ってたかな)の組み合わされた衣装がすごくよい。

ライダースのような上着の半分は、そのまま黒のしっかりとした生地でロング丈になっていて、半分は薄いピンクの揺れるシフォン(?)生地。一着に、男役と女性の両方が詰め込まれた衣装。このコンサートのテーマが一瞬でわかる、そんな一曲目の選曲とお衣装でした。

そして、当たり前だけど衣装に包まれた脚が長い。見えている腕も長い。頭身バランスがすごい。そして、これが一番のびっくりポイントなんですけど、ヒールが低い。なんでそのヒールでこの脚の長さに??? と混乱する低さです。

曲の途中、「BEAT!」という歌詞に合わせてビシッと音ハメするところ、OYFでも好きだったんですけど、やっぱり何度観ても気持ちいい。

すごいダンス曲のはずなのに、まぁ様はじめ全員、手に猫型ペンライト(今回のグッズ)を持っているので、サビのフリだけ若干ぬるいところがちょっとおもしろかったです。

ステージ両脇の階段とその上に作られたステージを使ったり、グッズを使ったり、そういう意味でも「今回のコンサートはこんな感じですよ」というのがつまった1曲目でした。

 

2.Dance Dance Dance

知らない曲だーと思ったら、まさかのE-girlsだった。そういう感じなのね、とまたしても、コンサートのコンセプトが一気にわかる選曲が続きます。

「たらったらっらっらー Dance!」というところで、毎回別の言い方をしつつ見得を切ってくれるので、すごく楽しいです。「NO NO NO」で人差し指を振るところがとってもかわいい。あと「STOP!」で押し戻すふりをするとこ。やっぱり音ハメが最高なんだよな。

たぶんご本家様のフリは絶対にこうではないであろう、というサビのださムーブをみんなでするのも楽しくて。1、2公演目はこの曲のとき、座ってたんですよね。今から考えると信じられないな。

 

3.MANA-HOLIC

MCを挟んで、ここからはまぁ様のお好きなミュージカル曲セトリです、とお達しがあったところで、その前に、と。今回のコンサートのためにテーマソングを書き下ろしてもらいましたということで例の曲の歌詞入り&フリ入りver.のお披露目です。

演者のみなさんがものすごーく仕込み感バチバチで、いろんな場所からグッズのミニタオルを取り出し、「これを振り回さないとね〜!」と使い方の指南が。

Overtureで繰り返し聴いた音楽が再び爆音で始まり、歌詞が始まった瞬間に(おや、様子がおかしいぞ……)という気持ちに。

ちょっともはやおもしろすぎて前後の歌詞が飛んでいるのですが、サビで繰り返される「あなたはまなと中毒者だ~」と「沼に堕ちてゆけ~」をフリつきで歌うまぁ様が至極楽しそうだったのは覚えています。こっちも楽しい。しかも、これがアンコールでは完璧なコール&レスポンス曲になります。狂ってる。でも楽しい。

きらっきらした顔と歌詞が完全にミスマッチで、それが最高でした。

 

4.El Tango de Roxanne

さて、そこから息もつかせぬスピード感でミュージカルパートになだれ込みます。

スケヲタとしては3曲目にして、またまた高まる選曲。これはもうあの…最高であった……。

まずは、パンツ姿のまま男役として踊るまぁ様。脚が長い。そして腕が長い(n回目)。女同士なのに、相手のダンサーさんより、簡単に頭一個分高いのね。しかも、このパートは最初のお衣装のままなので、はたして5cmある? というミドルヒールのブーツなのに。

後ろから、相手の頬を腕でかすめ取る(なで上げる?)ようなふりつけがあるのだけれど、その手の動きのなめらかさと不敵な笑みが最高すぎました。大きな目の人が、ぐっとそれを細めたときって、元の目が大きいからこその凄みが出て素敵ですよね。

途中で、ふわっと重心を落として、床でターンするところがあるんですけど、何回か観たうちで前の方のお席だったときは、突然まぁ様がぐっと同じ視線の高さに来て、声が出るかと思いました。いや、たぶん出てたな……。

そして、早着替えをするために、左手で相手役のダンサーさんを突き放して駆け去るところがあるのだけれど、そこの立ち去り方がまたいい。

代わりに男性のダンサーさんが出てきて、がっつり男女のロクサーヌが始まります。身体能力〜!! そして、ここまで書き忘れてましたけれど、生で歌われるRoxanneの迫力がすごい。

しばらくなんやかんやあって、ピンスポの中に帰ってくるまぁ様。ショッキングピンクの裏地がちらちら見える黒のマーメイドドレスにお色直しをして。髪型も安室ちゃんっぽいハーフアップです。

大ぶりなフリルで、がっつり入ったスリットが縁取られたドレスに、ストラップのついたヒールというフラメンコっぽいタイトな衣装で、顎クイやら見下した目つきやらを繰り出しながら、がんがん踊りまくり、男性ダンサーを足蹴にするまぁ様。

男性ダンサーを足蹴にするまぁ様(二度目)。

この脚を振り上げるフリがまた! 最高なんである。最高すぎましたね、ほんと!(このパートそれしか言ってないな)

長い脚で大きく円を描くように足蹴にしたのち、わざわざ足の甲で蹴り上げるとこまで含めて最高。すごい気の強そうなシャム猫感があってよい。

 

5.Diamonds Are A Girl’s Best Friend

「この曲は宝塚の舞台でもよく使われているので、みなさん聴いたことがあるって方も多いと思います」という前フリから始まったこちら。もちろん存じ上げております。

静かな歌い出し、「Trills」の言い方がセクシー。間奏の「Tiffanys!」と「Catier!」も。特にカルティエの鼻から抜ける感じ。ほんとに耳が良いんだろうなぁ。先程のロクサーヌから打って変わって、照明もギラッと明るくなって、あふれる多幸感。

しかし、いつ聴いても思いますが、だいもんだいもん言ってるように聞こえますね、この曲。

そして、最後に一人、ピンスポの中に残って、指輪をはめた手を光に向かって伸ばすようにバチッとポーズを取るまぁ様。すべてのラインが綺麗で、そのままオルゴールにしたくなるシルエット。

 

6.cinema itariano

さて、そんなリトルマーメイドのシルエットのようなポーズから、シネマ風の映像が流れ始め、次の曲がスタート。

金曜のマチネは映像が流れるまで少し時間がかかってしまって、しばらくきれいなシルエットを眺めさせてもらいました。眼福。トラブルありがとうございます、という気持ち。

この曲はですねー、決めポーズの洪水でしたね。ぱしっぱしっと音ハメしていくのが気持ちいい。音ハメがうまい人は永遠に好き。ひらひら指先だけで手を振る振り付けがかわいい。気の強い高嶺の花感のある振り付けで、とっても好きです。

そして、シンガーのお姉さんの歌ががつんとカッコよく、サングラスをかけて勢揃いするダンサーさんたちも最高。無表情なとこがまたよき。欲を言えば、まぁ様も途中でサングラスをかけてくれてもよかった。

 

7.Let Me Be Your Star

意外にも、初回の公演で、最初に泣いたのはここでした。『SMASH』自体は観たことがなくて、なのでこの曲自体のストーリーや脈絡というものは全く知らないにもかかわらず。

いやー、しかし、まぁ様すごい無理なく高音出ますね???

歌詞もとてもよくて。抜擢されるのが嫌だったという話をフォトブックで読んだあとだったので、そんな「ただ舞台の端っこでもいいから立ちたかった少女」が、いったいどの段階でこの歌に心を寄せる心境にたどり着いたのだろう? と思ったら、泣けて泣けて。

他にも外国語の歌はあったのに、この曲だけスクリーンに訳詞が出たんです。あ、これ、歌詞と照らし合わせて泣いていいのかな、と思って安心して泣きました。

それにしても、わたしは新参者なのでしみじみ思ったのですが。

自分が応援している人に「私をあなたのスターにして。私を選んで」と歌ってもらえるファン人生ってしあわせ過ぎませんかね??? ものすごくいい曲だったので、帰って配信系で見ようとしたらレンタルしかなかった……。近々、借ります!

 

8.Under The Sea/ありのままの私

まぁ様お着替えパート。

20日、21日はたけちゃんマンさんが、『リトリ・マーメイド』から陽気なこの歌を歌ってくれました。が、21日のソワレは、ほぼすべて「Under The T」に。笑 強烈だったので一番よく覚えてます。

23日は石井さんの、こちらは大人な感じですっごく素敵な歌で『ありのままの私』。いやー、すごかったです。ミュージカル1本観たみたいな満足感。

お二人ともキャラがガラッと違う選曲で、とっても楽しかった!

 

9.All I Ask Of You

さて。お色直しが終わって、舞台袖から出てくるまぁ様。限りなく白に近い淡い淡いラベンダーのギリシャっぽいドレスです。

はー。びっくり。出てきたとき、あまりに美しくて。いやー、美しかったですね(語彙)。完全に自家発電で発光してた。女神かな。ちょっと『マイ・フェア・レディ』を思い出すお衣装。髪の毛をタイトなアップにまとめているせいもあるかもしれません。

そして、さっきの高音がウォーミングアップレベルの“どソプラノ”で歌いだしたまぁ様に、二度びっくり。すごいですね。めちゃめちゃ音域広がってますね。「大好きな曲で、一度歌ってみたくて」とのことでした。

 

10.Jupiter

さて。中盤にしてもはやクライマックスでは? という曲のターンがやってきました。ここまでではじめて、MCで先に曲名が明かされなかった曲。流れてくると、すぐにその意味がわかる。あのね、もう曲フリから含めてすべてが完璧です。「私にとって思い入れのある曲をまた違う形で」というその説明そのままなのだけれど、ぜったいに期待以上だったと思う、あの会場にいた全員にとって。

まず火星のメロディーに乗って、覇気をまとったまぁ様が舞台の真ん中ですっくとただ立つところから、もう。空気がもう! 全然ちがう。そのまままっすぐ歩いてくるだけで怖い怖い。赤くライトが変わると更にもうなんだか軍神・マルスがやってくる、という迫力が。

それを観ながら強烈に、まぁ様は一人でいいんだ、と思ったのが新鮮で。舞台に他の誰も必要ない。一人で真ん中に立っているのがはちゃめちゃに似合いますね。

ほぼ唯一観た宝塚自体の円盤が『ブリドリ』だったし、このコンサートも、ずっとダンサーさんやシンガーさんがいたので、みんなの中のまぁ様が素敵だと思っていたのだけれど。

しかも、それが歌っているときでも、ダンスをしているときでもなく、ただ立っているときにわかるって、トップスターってきっとそういうことなんだなぁと思いました。

さて。

歩いているだけで国一つくらい滅ぼせそうだったまぁ様ですが、そのままドレスをまるでマントのようにさばいて踊る、踊る、踊る。ドレスの裾を蹴り上げるフリがあったんですけど、蹴り上げた裾の広がる軌道の美しさが尋常じゃない。望海さんなら、この脚の軌道、数式にして、と宿題にするレベル。*1そして、舞台が突然ものすごく狭く感じました。圧がすごい。

ところが一転、木星のメロディーに流れ込んだ途端、やわらかな表情になって。神が降りてきそうな、なんというか、世が世ならこの人は踊りで神を呼んだりなだめたりしていたのだろうなと思う踊りが繰り広げられます。

ここでもすごく清々しい顔で、右手でドレスの裾をつかみ、まるでマントをさばくように宙を切る振り付けがあるのだけれど。これがもう! これがもう、ほんとうにすばらしくて。

あんなドレスの使い方、見たことがない、と思った。一生見ていたい、と思いました。

思わずスタンディングオベーションをしたくなる一曲。パンツスタイルの曲をおかわりしたくなる心の準備はできていたのだけれど、まさか、全編通してドレスの曲をいちばんもう一度観たくなるとは。想定外でした。

 

11.Great A

「ここからは、みなさまからの投票によって決まった宝塚メドレーです」とのことで、ぴったりとした男役寄せのパンツスタイルに。

かなりタイトな一つ結びになったヘアスタイルもイケメン。ヒールも7cmくらいはあるのかな? というものに。それ以上脚を伸ばしてどうしようというのでしょう……。頭身バランスも既に2次元の作画よ…………。

そして、一転して、世界の中心、リア充の極み、少年ジャンプの主人公感のあるまぁ様。

少しだけ客席に降りる階段に足をかけ、そのエリアのお客さんに歌いかけるさまも、どう考えても恋愛の釣りではなく、冒険に誘うヒーローのそれ。でも、まぁ、どっちにしろ客席からは悲鳴が上がるわけですけど。

ちゃんと見てるよ、遠くたって見てるよ、と後ろにむかってジェスチャーしてくれるとこも、みんなのヒーロー感ある。

そして、階段の上のステージに上って一列で歌っている姿の似合うこと。真ん中力がほんとうに高い。なんというか、まぁ様ってゆかいな仲間たちを引き連れているのが最高に似合いますよね。

ちょっと早速、さっきの惑星パートの「一人でいい」という感想どこ行ったよ、という感想なんですけど。なんというか、一人か、いっそ大勢が似合うんですね。そして奇数なんだな。偶数じゃない。

ちなみにこの歌、このコンサートまで恥ずかしながらちゃんと聴いたことがなかったのですが、すごく楽しかったです。歌詞はけっこう謎だったけど。そこも楽しい!(ワンピースの主題歌かと思った)

みなさんサビのふりが完璧で、わたしも観ながら覚えて真似しました。

2番の「モナリザ」のところの言い方がすごく好きで、女性ダンサー陣との絡みもちゃらくて、最高でした。おまえと、って指さされてこんなうれしいことある? っていう。ちなみに、千秋楽は完全にカイちゃんを単独で指名してましたね。

 

12.BUND NEON

これは個人的に数少ない、円盤で観たことがある演目。ということで、イントロが流れた瞬間、とっても高まりました! 改めて聴くとすごくきれいな曲。

ある公演では、幸運なことに、位置的にわたしの目の前の階段に腰掛けて歌い始めてくださったので、この時間が永遠に続けばいいのに、と真剣に思ったくらい。もちろん、一瞬で終わってしまうのはわかっていたので、まじまじと拝見しました。笑

とっても丁寧に丁寧に歌ってらして。無理をして出しているわけではないのに、たとえば冒頭の『Conga』だって女性にしては低めの声だったんですけど、それとは全然ちがう声で。でも、たぶん、ほんとの男役さんの時ともまたちがうんですよね。今のまぁ様が出す男役の声なんだな〜と。

 

13.I’m your man

空が見えるようだったバラードから打って変わって、テンションバク上げイケメンナンバー。スクリーンに現役時代のMVが流れた瞬間の悲鳴がすごかった。

初日は「きゃあああ」というよりも「ひぃっ!」と息を呑む空気感だったのも、またリアルですごかったです。笑 おどろきすぎて声が出ない感じ。私もこのPVは観たことがあったので、たいへん高まりました。このPVのまぁ様、たいへんイケメンですよね。

スクリーンも観たいし、もちろんステージも観たいしで、ひたすら口を開けてかっこよさの極みを見つめてました。忙しい。このコンサートの中で一番目が忙しかった瞬間かもしれない。

そしてすごく不思議なんですど、今の一つ結びの方が更にかっこよく見えたの。なんででしょうね。肩の使い方と指の使い方がすごく好きなダンスナンバー。このマナホリ用に、DVDとは違うver.の振り付けだそうで。私の瞳がレコーダーならよかったのになぁぁぁ。

後、目が2つあればなぁ、とも思いましたけど、そもそも目は2つありましたね。ここらへんでもうだいぶ脳が溶けてます。

 

14. 闇が広がる

そして、アンケート第1位のお披露目です。一瞬はけて出てきたまぁ様がロングガウンを羽織っていたときの興奮たるや。バンドが奏でる厳かなメロディーとまったく明るくならない照明に、これはまさか! と思ったら、なんとほんとうに『エリザベート』。

いやー。トート仕様になったまぁ様が、びしっと目の前で止まって、見下された快感たるや。こんなに人に見下されたいことある?

わたしは、まぁ様の現役には間に合わなかったし、まぁ様以前にも、間に合わなかった大好きな人がいます。でも、もしかして、これは今回は間に合ったってことでいいのかな、と思ったら泣けてきた。間に合った、のなら。一生ついていきます、と思った瞬間でした。

 

15. 私が踊る時

そしてね、まさかと思ったら、メドレーだったわけですよ。急にステージが明るくなって、こちらもこちらで知っている音楽が。

ここはもう完全に目が合ったと思った公演がありました(そう思って生きていきます。笑)。目が合ったよ。トート閣下なまぁ様と! 最高かよ。

だってね、今、2019年なんですよ。夢かな。

魔法をかけるように手を広げるふりが、「これ! 男役さんってこういうのするよね! 好き」となるやつだったのに、しっかり思い出せないくらい、ぐわんぐわんしてました。

 

16.愛と死の輪舞

ステージの上に上に上がったまぁ様がやわらかい声で歌い始めて、わかる。いや、この人、エリザベートすべてやる気だよ、と。本気だよ、と。「その生命返してやろう」の声の甘さね。最高ですね。

 

17.最後のダンス

はい、そりゃこれきますよね。これしかない。

「おまえは俺と踊るさだめ」の「め」の言い方が。ハプスブルク」をつぶやきながら一段ずつ階段を上がる姿が。ああもう、ほんとうにいいもの見たわ、と。

満足しました。現役時代に男役・朝夏まなとを観てみたかったという、もう叶わぬ願いが、完全に成仏しました。こんなことあるのかな。ときに世界はフィクションよりも優しいですね。

 

18.果てなく続くストーリー

さて、余韻に浸るまもなく本編ラストです。早い。100分って一瞬。

ちなみに、するっとラストの曲に行くので、ふだんのライブと勝手がちがっておどろきました。でも、特に木・金はわりとお行儀のよい空間だったので、そういう感じなんだな、と。

シンガーの直さんが「もっと声出していいんだからね!」と何回も煽ってくださるので、一晩だけ、ついに勇気を出して、「えー」と言ってみました。「えーって言ってもね、最後やから」となぜかなだめるときには関西弁になるまぁ様。

ちなみに、宙組生さま御一行がいらしていた回もあったんですけど、みなさん、どんな気持ちで聞いたんだろうなあ、と思ったりしました。いい曲ですね。私もちょっと、自分の人生について考えてしまった。

 

EN1.MANA-HOLIC

さてさて! もちろんアンコールがあります。

テンションバク上げのイントロが流れてきて、また沼落ちソング。100分かけて沼にずぶずぶ落とされた結果、客席の声出し熱量が最初の比じゃない。笑 

すごい楽しいなこれ! と思いながらタオルとペンライトを振り回します。「MANA〜」「HOLIC〜」で永遠にコール&レスポンスできるのに、すぐに終わってしまうのがもったいないくらい。

 

EN2.HOT EYES!!

いやーもう! 最後にすごい曲来た、につきます。笑

もうこれ以上上げられないほど、テンション爆上げになる会場。「会場が沸くってこういうことなんだな」と思いました。そして、この曲もまた死ぬほど楽しいのね。「血湧き肉躍る」という状態を体感しました。笑

実は曲名しか知らなかったので、てっきりこのコンサート用にすごいアゲアゲにアレンジされたんだと思っていたのに、帰って映像を見たら、ほぼ同じ感じのアレンジでまぁ様は羽根しょって大階段降りてらした……。宝塚、なんてとこなんだ…………。

すごい楽しかったです。

これ以上どうしようもないのに、更に客席降り(本当に上から下まで)が行われ、もはや歓声のブレーキが壊れる会場。悲鳴悲鳴悲鳴。

 

こぼれ話

ちなみに、宙組生がいらしていた回は、アンコール発動が宙組のみなさんという大変贅沢な展開でした。自然に分担わけして(さすが!)「MANA〜!」と「HOLIC〜!」のコール&レスポンスを客席で両方やるという。笑 われわれ一般ピープルも、途中から「HOLIC〜!」に参加させてもらって。

公演が完全に終焉したターンでも追い出しBGMとしてこの『マナホリ』がかかるので、最後席を立ちかけたみなさんが「はっ…!永遠に続く…!笑」となってらしたのがおもしろかったです。笑 MCでもたくさん絡んでましたね。

個人的には、「明日、ダニー・オーシャンできる?」「(できません)」と、まぁ様の手脚が長いというくだりで、「よく隣で踊ってた、あの真風さんなんですけど、思ってもないところで当たるって言ってました」(要約)というあたりが最高でした。

それから『Hot Eyes!!』の後でステージに戻って、「ここで『Hot Eyes!!』が来ると思ってなかったでしょ〜!!」(得意げ)ですかね。

そして最後は客席にピンスポが当たる謎展開。笑 拍手とともに、退場していかれました。

カイちゃんの回は、MCでほぼ絡まなかった分、最後の最後に『Hot Eyes!!』の客席降りでぎゅーっとハグしていて、それはそれで悲鳴がすごいことになってましたね。まぁ様、緩急お上手すぎでは……。カイちゃんは最後、大きくガッツポーズをして帰っていかれました。このときも、もちろんピンスポ。客席だけど、ピンスポ。

 

結論

いやー! お見事でした! 朝夏さんはヒロインでヒーローでした。最高。観たいものが全部観られたな、と。 うん。

そして、最後の最後に舞台をいっしょに作ったメンバーを全員集めて、自分のファンに向かって「もうね、みんな、このメンバーの顔覚えたでしょ? 他の舞台で観たら応援してね」と言って〆るあたりが、なんだかきっと朝夏まなとさんという人なんだな、と。

新しい沼はかっこよくて綺麗だな、と思いながら帰路につきました。

 

*1:いたく感動しながら、なぜか望海さんのブリドリの1コマを思い出してしまった。